続・パイプ溶接のコツ 素材編
お世話になっております。アガサ溶接の事務の人です。
今回は前回に続いて、パイプ溶接のコツの続きを少し解説していきたいと思います。
前回は代表的な溶接方法でしたが、今回は素材の違いについて説明いたします。
その前に、先日現場のスタッフさんが「パイプ溶接をするとき、気を付けることは⁉」と、先輩に聞いておりまして、私も聞き耳をたてていましたら。
「まずは穴が開かないように注意すること!」と、言っておりました。
それだけ、パイプ溶接は作業が複雑になりやすいということです。
素材によって、トーチの送り速度や溶接方法が異なるのは当たり前。さらに形状が複雑化しやすく、黒ずみや穴が開きやすい場面も多々あり、ほかの溶接と違う、独特のむずかしさがあるそうです。
それでは、素材についての解説をしていきましょう。
① ステンレスパイプ
こちらは、多くの場所に使われている素材です。特徴としては耐腐食性・耐熱性どちらにも優れており、そのため外気・水・熱による影響を受けやすい場所に用いられます。
また、放熱性は低いので、切断や曲げなどの加工と組み合わせるときは、あらかじめすべての工程を考慮しながら進めなければならないのが注意点です。
厚みも薄いステンレスは穴がとにかく開きやすいです。そのため、熱の影響が大きいTIGは不向きといわれております。
初心者は熱の影響範囲が狭いレーザーがオススメとのことでした。
② アルミパイプ
こちらの特徴はなんといっても軽量であることです。熱しやすく冷めやすいというのも特徴的ですね。
しかし……こちらとても溶接に不向きな素材でして。酸化被膜に覆われているため、こちらをいったん除去しながら進めないといけません。そのときに用いるのが交流TIG溶接です。熱伝導率が高いので、トーチの送り速度を徐々に早めていくのも、きれいに溶接するためのコツといえます。
③ 鋼
鋼は鉄に炭素を混ぜ込んだ合金です。炭素鋼という表記もあります。こちらは建築構造物に多く用いられております。
溶接の難易度はそれほど高くないのですが、炭素の量が多いと脆くなる性質があるため、含まれる炭素量に応じた溶接を心がける必要があります。
一般的には0.3%以下の種類を選びます。溶接割れなどのリスクを下げるために予熱をしっかりと行い、冷却速度を遅くしてあげるのがコツです。とにかく、急冷・急熱をしない! と、いうのが最大のコツです。
いかがでしたでしょうか? 今回は主要なパイプ溶接に用いられる素材についての解説でした。もし、何か質問などがありましたらお気軽にお問合せください。
最後になりましたが、このブログでお会いしたのも何かの縁です。
ぜひとも弊社のHPもご覧になってくださりますとうれしいです。
公式HP




コメント