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​アガサ溶接株式会社

知ってた? プラスチックにも溶接資格があることを?

みなさんこんにちは、アガサ溶接株式会社の事務の人です。

先日、あるお客様が「プラスチックとかも溶接できたら良いよなぁ~」と、おっしゃられたのですが……実は、プラスチックにも溶接は可能です。


メジャーなのは塩ビへの溶接がメジャーかと思われます。


なぜ塩ビなのか? それもしっかりと理由がございまして、メリットとデメリットも含めてご説明したいと思います。



難燃性


メリット

耐熱性に優れているという点があげられます。

引火温度が391℃、着火温度が455℃で紙や木材・塩ビと同じ熱可塑性樹脂であるポリエチレン(PE)などに比べ、引火・着火しにくく様々な場所で使われおります。



デメリット

太陽光を浴びたり、熱を帯び続ける状況にあると表面が伸びて曲がり、反ってしまうことがあります。太陽光に含まれる紫外線は塩ビの表面を酸化させ、白化してしまうことがあります。

耐熱性に優れているといっても65~85度ぐらいの熱で軟化ははじまります。



耐久性


メリット

塩ビの耐久性はとても優れております。耐食性はもちろん金属のように錆びることもなければ、腐食することもございません。耐酸性も強く空気中の酸化反応にも抵抗力がとても強いです。長寿命な製品であることは間違いありません。


デメリット

寒さにとても弱いです。5度以下になると急激に衝撃吸収性が弱くなり、劣化の原因になります。普段はとても丈夫なのですが寒さには弱いと覚えてください。


耐薬品性


メリット

工業設備の排気ダクトやホースなどにも使われている塩ビ 酸性・アルカリ性どちらにも強く、ほとんどの無機薬品に対して耐薬品性をもった素材です。有機溶剤にも溶けにくく、耐油性もあるので、様々な場面で活躍しております。


デメリット

ベンジンやシンナー・クレオソートなどの溶剤には反応してしまい、溶けてしまう可能性があります。シリコンオフなどもこの類なのでどんなに弱くても使用は控えたほうがよいです。



どうでしょうか? 塩ビのすばらしさをご理解いただけたところで、いよいよプラスチック溶接の内容に移りたいと思います。


プラスチックに行う溶接は【ホットジェット溶接】と呼ばれており、母材に対し溶接棒をあてて熱風で溶かして溶接する技術です。


ただ溶かしたものをくっつけるのではなく、圧着するのときの角度や熱風の温度などで見た目の綺麗さがわかれてしまいます。

これはどの溶接にも言えるのですが、耐久性と美しさも併せ持つのは容易なことではございません、プラスチック溶接に関してもそれは言えます。



もちろん、この溶接にも資格が存在しており【プラスチック溶接技能者資格】です。



プラスチック溶接技能者の受験資格は、以下の通りです。



【基本級】:1か月以上の実務経験を有する満15歳以上の者。


【専門級】:3か月以上の実務経験を有する満15歳以上で、受験種類に対応する基本級の資格を所有する者。ただし、基本級の資格に合格することを条件に基本級と専門級を同時に受験することができる。


更新情報に関しては


溶接技能者の適格性証明書は、1年間有効です。1年を過ぎると、サーベイランス(資格継続)の手続きが必要です。サーベイランスを2回受けて、さらに資格を継続したい場合は、資格の再評価(所有する資格の実技試験)を受けなければいけません。


以下に、資格の再評価に関する詳細をまとめます。



再評価の試験は、資格および適格性証明書の有効期間が終了する前8ヶ月から2ヶ月の期間に受験する必要があります。


再評価の試験は、所有する資格の実技試験です。


再評価の試験に合格した場合は、新たに資格認証がおこなわれます。


資格の再評価は、溶接技能者として、常に高い技術を維持していくために必要なものです。資格の再評価に合格することで、溶接技能者としての地位を守り、より良い仕事に携わることができます。



気になる試験内容ですが


学科試験


・プラスチックの一般知識


・溶接法と当節施行法


・溶接機の諸性質


・試験検査及び補修


・安全衛生



実技試験


・溶接の外観


・引張の技術



きっちりとした資格ですし、幅広い企業で求められている資格の一つであることは間違いございませんので、興味のある人はぜひとも取得を目指してみてください♪


それでは、今回は少しマニアックな内容になってしまいました。


私たち

アガサ溶接株式会社では、未来の日本を支える人財を常に募集しておりますので、よろしければHPもご覧になってみてください。


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