なぜ? TIG溶接がほかの溶接よりも難しい理由は?
- 事務の人
- 6月19日
- 読了時間: 3分
こんにちは、皆様お元気でしょうか?
アガサ溶接の事務の人です。今回のテーマは人気のTIG溶接に関してです。
こちらの溶接は、需要も多くどこの分野でも活躍できる溶接の一つです。
ですが、初心者の方はこのTIG溶接に関して難しいといったご意見を聞くことが多いです。
そこで、なぜ難しいと言われているのかを少し解説できたらと思いました。
難しいと言われている理由
①【繊細な作業と集中力が必要】
片手にトーチ もう片方に溶接棒を持って作業するため、最初は戸惑うことが多いと聞きます。
アークの長さから溶接棒の送り速度まで、とても気を使うお仕事だからです。
アークの長さで違うのか? 違います。 短すぎると母材にダメージを与えてしまう可能性もありますし、溶接棒の送り速度が一定でないとビードが均一でないため強度に問題も生じてしまいます。
なので、それらを施工しながら行うため高い熟練度が必要と言われております。
②【溶接部分の直接確認が難しい】
TIG溶接では溶接時に発生する光が強く、溶接具合を把握できないでため初心者の方には感覚で行うことが難しいと感じることがあるようです。
①でも述べたように、アークの長さにも気を使うため目視が難しいというのはとても重要な要素だと言えます。
③【微調整が必要である】
TIG溶接は母材の種類や厚みなど、様々な条件に応じて設定を微調整する必要があります。
この手間を怠ると溶接不良が生じたり、母材に油分が残っているとビードに気泡が入りこみ見栄えも強度も不安になってしまいます。
これらの要因があるためTIG溶接は熟練の技術が必要だと言われております。
上級者になるとある程度の調整も感覚で行えるため、迷っているなら素直に教えてもらえるようにすることがベストだと思います。
しかし、TIG溶接は見た目の美しさや、薄い金属や小さな部品などの溶接にもってこいな技術のため、必要とされる場面が多いのも現実です。
それでは、せっかくなのでTIG溶接を上手になるためのコツも少しご紹介していきたいと思います。
今回はステンレスをTIGすることを想定してご説明いたします!
①【隙間をなるべくなくそう】
これはなるべくと表現しましたが、無いほうが理想です。
特に薄板の場合は面合わせの段階で出来栄えが決まってしまうこともあるため、注意が必要です。
隙間やズレが多いと補修が多くなり、穴が開いてしまうこともあるそうです……
②【電極と母材の距離に注意】
これはなるべくタングステン電極を母材に、近づけることが重要です。
距離が近いほどアークが安定しますので、やりやすさが向上します。
③【パルス制御も覚えよう】
薄板は溶けやすい、熱の量を抑えながら行うのがコツです。そのときにパルス制御を使うことで、可能になります。
高い電流と低い電流を交互に設定し、溶接時には高い電流で、低い電流では冷やす操作を繰り返すことで熱の量を抑えることができます。
このように、熟練度が必要な技術ですが習得すると数多くの活躍する場面が待っております。
ぜひとも、技術を身につけて日本の未来を担う職人を目指してみてください♪
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