溶接初心者がミスしやすい溶接欠陥に関して
- 事務の人
- 5月30日
- 読了時間: 3分
更新日:6月8日
みなさんこんにちは、アガサ溶接株式会社の事務の人です。
今回のテーマは初心者の方がミスしやすい溶接欠陥に関してまとめてみました。
誰でも起こりうることですので、溶接欠陥をだしてしまった……と、強く落ち込まずにそれを糧にステップアップしてみてください♪
それではいってみましょう‼
【ブローホール】
いきなり専門用語でわからない、そう思うかもしれませんが簡単にご説明しますと溶接時に発生する気功のことです。
ぷつぷつと穴があいた感じになってしまう現象のことを、ブローホールと呼んでいます。
原因はシールド不良や脱酸剤の不足・母材に付着している油分または錆びでも発生してしまいます。
また、メッキやプライマー等の付着物でも同様の反応をすることがございます。
溶接材料中の水分などでも反応がおこり、窒素・一酸化炭素・水素等が発生し亜鉛など金属蒸気が取り込まれることで気功になりぷつぷつとした穴ができてしまいます。
【低温割れ】
読んで字のごとく! 低温になることで割れが発生してしまう現象です。しかし、こちらの厄介なところは、溶接中に低温割れになることはあまりありません。
溶接が完了し冷却された後に起こるのがほとんどです。
低温割れの原因は硬貨組織・水素・引張り応力の3つが揃うと発生すると言われております。
それらを防ぐためには、予熱や直後熱を行うこと、または溶接材料を乾燥させ脱水素処理を十分に行うことが有効であると言われております。
せっかく溶接したのに、後日割れてしまっては残念極まりないですからね。
【融合不良】
こちらもなんとなく意味が理解できそうな感じがします。皆様が思っている通りの完全に溶接がされずに、未溶接部分が存在している状態のことをさします。
これがおこるのは、電流や電圧不足が考えられますのでもう一度チェックしていく必要がございます。
【オーバーラップ】
こちらはあまり聞きなれない単語かもしれません
母材表面に溢れ出た溶融金属が、母材と溶融することなく冷接された状態のことです。
強度が不足し、また鋭いノッチ状の欠陥ですので見た目もかなり悪いです。
回避方法としては、電流を下げて溶接速度をあげることが有効的であると言われております。
そのほかにも欠陥はございますが、大きく分けるとこのような状態が比較的多い傾向にあります。
どれも注意すれば防ぐことが可能ですので、しっかりと対応していきましょう♪
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